「賢者は歴史に学ぶ」-建築の美と教養を身につける

古代地中海や明治以降の西洋建築から未来志向の優れた建築センスを 学んでいきます。

建築学科 教授

伊藤 重剛

Juko Ito

毎年学生とともにギリシアで実測調査を実施

 計画系、環境・設備系、構造系、生産系に分かれる建築学科の中で、計画系の伊藤教授は建築の歴史が専門分野です。建築史は「建築を学ぶ人の教養」。「賢者は歴史に学ぶ」という言葉がありますが、過去の優れた建築物を学ぶことで、建築家として優れた作品を生み出したり、建築家や建築技術者として建築設計や都市計画を進めるうえで、不可欠な知識・感性を身につけることができます。

 伊藤研究室の研究テーマは「古代ギリシアの建築」と「国内の明治以降の西洋建築」。古代ギリシア建築の研究では、毎年夏休みに学生と共に40日~50日間にわたって現地で古代遺跡の実測調査を行っています。調査では、遺跡に残された建築遺構や部材を実測、図面として記録し、それをもとに古代建築の復元を試みます。さらに、復元の過程から、どういう風に造られたのかを研究し、古代人の考える美の基準にまで思いをはせます。

求めるのは目的意識とチャレンジ精神

 また、明治時代以降の日本の洋風建築では、これまでに熊本大学の五高記念館、旧制玉名中学校舎(現玉名高校)、あるいは三角西港などを調査。歴史的な価値と美の秘密に迫っていくことで、街並み保存などを行います。

 伊藤教授は「なぜこの建築が優れているのか、評価されるのかを学生たちと考えていきます。例えば、パリのノートルダム教会はなぜ美しいと評価されるのか、美の基準を探求し、あるいは赤レンガの五高記念館はどのように作られたかなど、工法や技術の問題を解明していきます。建築は丈夫で住みやすいと同時に、美しいことも大事だということを学んでほしい」と語ります。

 伊藤教授の思いは「若者には、未知の世界に挑戦するチャレンジ精神を持ってほしい。建築にはオールラウンドの能力が要求されます。構造計算もあるので数学も必要だし、美のセンスも欠かせません。自分の意志と目的意識を持って建築の世界を目指してほしい」ということです。

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