沿革
第五高等学校の工学部として明治30年創設
歴史を刻んできた工学部の足跡
熊本大学工学部は、平成29年に創立120周年を迎えました。すなわち、工学部は明治30年、第五高等学校の工学部として発足して以来の長い歴史と輝かしい伝統があるばかりでなく、昭和40年大学院工学研究科(修士課程)、昭和61年大学院博士課程が開設されて、教官、設備両面の飛躍的向上が図られ、名実ともに工学の最高学府としての体制が整えられました。これらの教育研究体制の整備を背景として、近年世界をリードする研究業績も数多く発表されているばかりでなく、自然科学に対する深い洞察力と豊かな独創性を身につけた高級技術者の育成が図られています。
平成30年には、近年の学問の学際化などに対応するため、学科を大幅に改組し、従来の7学科から土木建築学科、機械数理工学科、情報電気工学科、材料・応用化学科の4学科へと再編しました。また、学生定員は513名となっております。
工学部年表
明治30年 4月 | 第五高等学校工学部創設(土木科、機械科) |
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明治39年 3月 | 第五高等学校工学部を独立させて、熊本高等工業学校を新設。採鉱冶金学科を増設。 |
明治44年 6月 | 附属工業夜学校を開設。 |
大正 6年 12月 | 電気工学科を増設。 |
昭和 6年 1月 | 附属工業夜学校の規則を改正し校名を附属工学校と改称。 |
昭和14年 4月 | 工業化学科を増設。 |
昭和14年 5月 | 臨時工業教員養成所を附設 |
昭和15年 4月 | 採鉱冶金学科を採鉱学科と冶金学科の2学科に分設。 |
昭和17年 4月 | 建築工学科を増設。 |
昭和18年 4月 | 附設臨時工業教員養成所を附設工業教員養成所と改称。 |
昭和19年 4月 | 熊本高等工業学校を熊本工業専門学校と改称。学科を科に改め、工業化学科を化学工業科と改称。電気通信科を増設。第二機械科を設置。 |
昭和20年 4月 | 第二冶金科を設置。 |
昭和21年 4月 | 第二冶金科を廃止。 |
昭和24年 5月 | 国立学校設置法により熊本工業専門学校を熊本大学(工学部)に包括。 |
昭和26年 3月 | 国立学校設置法の一部改正により熊本工業専門学校を廃止。 |
昭和29年 4月 | 工学専攻科を設置。 |
昭和30年 7月 | 土木建築工学科が土木工学科と建築学科へ分設。 |
昭和34年 4月 | 採鉱冶金学科が鉱山工学科と金属工学科に分設。 |
昭和36年 4月 | 生産機械工学科を設置。 |
昭和38年 3月 | 工学部創立65周年記念事業会より試験研究施設として鉄筋四階建ての建物と研究用機器の寄付を受け工業技術研究所(仮称)と称した。 |
昭和38年 4月 | 電子工学科を設置。 |
昭和40年 4月 | 大学院工学研究科(修士課程8専攻)を設置。合成化学科を設置。鉱山工学科を資源開発工学科と改称。 |
昭和41年 4月 | 工業技術研究所(仮称)は、工学部附属の研究施設として認可され「工学研究機器センター」と改称。 |
昭和42年 4月 | 共通講座工業数学第一を設置。大学院工学研究科に電子工学専攻を設置。 |
昭和44年 4月 | 大学院工学研究科に合成化学専攻を設置。 |
昭和46年 4月 | 附属衝撃エネルギー実験所を設置。 |
昭和47年 4月 | 共通講座工業数学第二を増設。 |
昭和49年 4月 | 環境建設工学科を設置。 |
昭和52年 11月 | 工学部創立80周年記念事業会の寄付により旧機械実験工場を改装し研究資料館として開館。 |
昭和53年 4月 | 大学院工学研究科に環境建設工学専攻を設置。 |
昭和54年 4月 | 情報工学科を設置。 |
昭和58年 4月 | 大学院工学研究科に情報工学専攻を設置。 |
昭和61年 4月 | 大学院工学研究科に生産科学専攻(後期3年博士課程)を設置。「電気工学科、電子工学科および情報工学科」が「電気情報工学科」に、「工業化学科、合成化学科」が「応用化学科」に改組。 |
昭和62年 4月 | 「資源開発工学科、金属工学科」が「材料開発工学科」に「生産機械工学科、機械工学科」が「機械工学科」に改組。 |
昭和63年 4月 | 大学院自然科学研究科(後期3年博士課程)が設置され、生産科学専攻、環境科学専攻、システム科学専攻の3専攻で発足。「土木工学科」「環境建設工学科の土木系講座」が「土木環境工学科」に、「建築学科」「環境建設工学科の建築学講座が「建築学科」に、「共通講座」の4講座が「工業数学」「応用力学」の2講座に改組。 |
平成 2年 4月 | 大学院工学研究科の「電気工学専攻」「電子工学専攻」「情報工学専攻」が「電気情報工学専攻」に、「工業化学専攻」「合成化学専攻」が「応用化学専攻」に名称変更。 |
平成 3年 4月 | 大学院工学研究科の「資源開発工学専攻」「金属工学専攻」が「材料開発工学専攻」に、「機械工学専攻」「生産機械工学専攻が「機械工学専攻」に名称変更。 |
平成 4年 4月 | 大学院工学研究科の「土木工学専攻」「建築学専攻」および「環境建設工学専攻」を「土木環境工学専攻」および「建築学専攻」に名称変更。 |
平成 5年 4月 | 電気エネルギー先端技術講座(寄付講座)を開設。 |
平成 8年 4月 | 従来の6学科、1共通講座を改組して、環境システム工学科、知能生産システム工学科、電気システム工学科、数理情報システム工学科、物質生命化学科を設置。 |
平成18年4月 | 改組により、物質生命化学科、マテリアル工学科、機械システム工学科、社会環境工学科、建築工学科、情報電気電子工学科、数理工学科を設置。 |
平成30年4月 | 改組により、土木建築学科、機械数理工学科、情報電気工学科、材料・応用化学科を設置。 |