半導体デバイス工学課程

課程長の挨拶

半導体デバイス工学課程へようこそ

半導体デバイス工学課程長 松田 元秀

 “半導体”、今日この言葉を目にしない人はいないと思います。半導体は、電気を良く通す導体と電気をほとんど通さない絶縁体の中間の性質を持ち、導体や絶縁体では見られない特性を発現します。その半導体を材料として作られる半導体デバイスは、その設計によって電流のOn・Offによるスイッチング機能や電流を増幅させる機能など様々な機能性を導くことができ、PCをはじめとする私たちの身近な電気製品や、様々な産業機器、インターネットなどの社会インフラ支援技術など、ありとあらゆる分野で使用されています。また今後普及が期待される超高速データ通信、自動運転技術、ビックデータ活用など先端的な分野においても半導体デバイスが担う役割はますます高まるとされ、私たちの社会を支える重要な基幹部品と位置づけられています。しかし、世界の半導体市場における日本のシェアは1990年頃には約50%を占めていましたが、その後国際競争が激化し、今では10%程度に落ち込んでいます。現状を打開し日本の半導体産業を復活させるには、人材の育成がきわめて重要で急務な課題とされています。ここ熊本大学工学部では、国内の大学で初となる半導体教育に特化した学士課程“半導体デバイス工学課程(学科相当)”をいち早く設け、2024年4月から学生の受け入れを開始しました。半導体デバイスの製造と開発には物理(電気・電子)、情報、材料、化学、機械など幅広い分野の知識が必要となります。半導体デバイス工学課程では関連する分野を横断して半導体デバイスの研究開発に求められる基礎学問を教示し、国内外の半導体産業をけん引できる高度半導体人材の育成を目標にして教育と研究に取り組んでいます。

 ぜひ我々と一緒に、半導体デバイスの研究開発を通して、今日そしてこれからの社会づくりに取り組んでみませんか。挑戦し続ける行動力と情熱を持つ多くの皆さんを待っています。