情報電気工学科

露口 尚弘 さん (博士後期課程 情報電気電子工学専攻 (平成31年3月25日修了)) が優秀論文賞を受賞しました

博士後期課程 情報電気電子工学専攻 (平成31年3月25日修了)の露口 尚弘さん (指導教員: 伊賀崎 伴彦 准教授) が 一般社団法人日本臨床神経生理学会 にて発表を行い,優秀論文賞 を受賞しました.

論文名は ‘脳磁図虚部コヒーレンス解析による単語黙読/想起中の脳内神経ネットワークの評価’ です.(受賞日:2021/12/16)
本研究では,脳磁図を用いて言語機能ネットワークを虚部コヒーレンスにて検討し,臨床的な言語機能評価における個別解析の重要性を示唆しました.具体的な結果として,黙読課題でβ波帯域と低γ波帯域で前方言語野と側頭葉後方の結合性が高く,高γ波帯域では運動野と強い関連性を認めました.一方,後方言語野とコヒーレンスが強い部分は全帯域で前頭葉や側頭葉に認めましたが,広範かつ不明瞭な特異性で被験者ごとに様々なパターンを示しました.工学的な成果として,言語機能の脳内ネットワークを評価する際に虚部コヒーレンスの利用が適切であると確認されたことが挙げられます.