材料・応用化学科

微細構造解析学研究室の久田翔太君(博士3年生)が,PRICM10(国際会議:中国)にて優秀ポスター発表賞を受賞しました!

大学院自然科学研究科 産業創造工学専攻 マテリアル工学講座のD3久田翔太君(微細構造解析学研究室)が,
PRICM10(先進材料とプロセスに関する国際会議)にて優秀ポスター発表賞を受賞しました!
http://www.msre.kumamoto-u.ac.jp

〜久田翔太君のポスター発表内容の説明〜
現在,CO2および化石燃料使用量削減などに寄与する1つの提案として,ジェットエンジンの軽量化が期待されており,
300℃以上で動作する高温型形状記憶合金が注目されています。本研究では等原子比CuZr合金に着目し,
原子レベルの観察が可能な透過型電子顕微鏡を用いてその組織形態および熱サイクルの影響を調査しました。
その結果,熱サイクルにより共析反応が生じ,形状記憶特性を担うマルテンサイト変態が抑制されることが明らかとなりました。
このことは,高温型形状記憶合金を開発するうえで非常に重要な知見であり,新合金開発に活かしていきます。