大学院材料・応用化学専攻(物質材料工学教育プログラム)のM2井口健斗君(材料物性学研究室)
の論文が Materials Transactionsに掲載されました.
http://www.msre.kumamoto-u.ac.jp
ー論文の概要ー
マグネシウムは軽量で比強度が高いことからこれからの航空機や自動車への応用が期待されています.
そのためには,繰り返し荷重によって生じる「疲労破壊」に対して
強いマグネシウム合金を開発しなければなりません.
この論文ではマグネシウムの疲労破壊に対するセリウムの影響を,
マグネシウム合金単結晶を用いて調査しました.
その結果,ごくわずかなセリウム添加によって,疲労破壊が起こるまでの寿命が長くなることを見出しました.
Kento Inokuchi, Masayuki Tsushida, Hiromoto Kitahara and Shinji Ando
Effects of Cerium Addition on Fatigue Fracture Behavior of Magnesium Single Crystals
(マグネシウム単結晶の疲労破壊挙動に対するセリウムの影響)
Materials Transactions, Vol.60 No.8 1601-1604 (2019)
[doi:10.2320/matertrans.L-M2019826]