工学部長宇佐川 毅 熊本大学工学部は、生涯を通じて活躍するために必要な力を身に着けることのできる教育を提供するともに、最先端研究を推進することのできる研究環境を提供しています。平成28年4月の熊本地震は、教育研究環境に大きな被害を与えましたが、国の重要文化財であるレンガ造り五高記念館や工学部資料館を除き3年前の状態に復旧しております。

 平成30年度も例年通り、モノづくりをキーワードに急速な国際化に対応した教育の充実に、教職員一丸となって取り組んできました。特集記事にあります日韓台の学生がチームを組みその発想と技術力を競うデザインキャンプ(ICDC)や、カナダ・アルバータ大学への4週間の語学研修等を実施しております。さらには大学院生が中心となり、学生主催の国際学会のフィリピンでの開催、研究型インターンシップとして欧州等への長期滞在など、その活動の場は、熊本大学から世界へと広がっています。

 大学の在学期間である4年間は、人生の中でもっとも貴重な4年間といっても過言でないでしょう。皆さんが急速に変化する国際社会で生涯を通じて活躍するための準備をするとともに、一生涯の友人を作るための時間です。自らの未来を自らの力で切り拓き、一人の大人として生きるために必要な知識、技術、そして心を、熊本大学工学部で育んでいきましょう。