コロナの影響により、工学部ではオンラインおよびオンデマンドでの講義が行われていましたが、令和4年度より感染防止対策を実施しつつ、可能な限り対面で授業を実施する方針となりました。具体的には、講義室の学生の入室人数の制限を行い、座席間隔を広く確保するようにしました。また、受講者数の多い講義では、部屋を2室確保し、一方の部屋で対面授業を行い、その様子をもう一方の部屋で講義をZOOMでリアルタイムに配信できる設備を導入しました。さらに後学期からは入室人数の制限を緩和し、これまで通りの対面授業が受講できる科目も増えています。学生らは講義や学生実験、あるいは休み時間にて友達同士で楽しそうに話したり、相談したりしており、生き生きとしているのを感じとれます。講義室の机にはQRコードが貼られており、これをスマホで撮影することで出席や、どの時間にどこの座席に座っていたのかという確認ができるシステムになっています。

 対面授業に加え、学生は遠隔での講義を受けることもできます。これらの設備導入により学生は授業録画を後から見なおして復習ができる、ZOOMのチャット機能で気軽に質問ができるなどの、対面授業とオンライン授業の双方のメリットを享受することができています。学生授業アンケートの結果からも、講義録画を後から見なおせる、また、自分の理解のペースに合わせて途中で動画を止めることができる、といった機能の評判がよいようでした。

 以上のように、コンピュータやインターネット通信技術の発達、教員・学生の双方の工夫や努力により、従来の対面授業に加えて、オンライン授業のメリットを活かしたハイブリッドな授業が実施されています。まだまだコロナの感染者数は多く、予断を許さない状況ですが、対面での学修活動及び様々な学生交流をはじめとする充実した大学生活を提供できるようにしたいと考えております。

工学部広報委員会