特定事業教員 生野 朋子 氏特定事業教員生野 朋子 氏 4年ぶりの国際混成デザインキャンプが令和5年8月13日~20日韓国釜山の東亜大学で実施されました。

 この取り組みは平成21年より本学と東亜大学の2大学で始まり、平成29年からは台湾・高雄科技大学を加え3か国共同で、グローバルなエンジニア育成のため行っている国際交流事業です。企画・設計を国際混成グループで行い、実際に動く「もの」を作るというのがこの取り組みの要なのですが、それ故この4年間オンラインでも実施できずにいました。参加者を募る際は果たして定員が埋まるのだろうかと不安もありましたが、定員の3倍ほどの応募があり、本活動への学生の大きな期待を感じました。

 キャンプには3校20名ずつの学生が参加し、日本2名・韓国2名・台湾2名の国際混成グループ10グループで「スマートキャンパスライフ」をテーマにものづくりコンテストを行いました。本学の学生はみな積極的にコミュニケーションをとっており、グループの垣根を越えて製作を協力する場面も見られました。8日間を通し学生たちは学内の生活だけでは得難い経験と、国を越えた友情を得て帰国しました。

 勇気をもって一歩を踏み出せば、多くの学びが得られることを学生たちが語ってくれました。令和6年は本学で実施されます。参加してみませんか?

  • 国を越えた友情が芽生えたようです
    国を越えた友情が芽生えたようです
  • 作品を先生たちの前でデモンストレーションする姿
    作品を先生たちの前でデモンストレーションする姿
  • 製作検討中の学生たち
    製作検討中の学生たち

ICDCプロジェクトを通して

土木建築学科2年 宮元 沙貴さん

 今回のプログラムでは、渡航の2ヶ月以上前からオンラインでの打ち合わせを行いました。この段階でどのようなプロダクトを、どのような流れで作るのか、グループの皆と主に英語で話し合うのですが、「英語も苦手で専門でもプログラミングや機械を扱ったことがない私が何か役に立てるのか?」と不安に思っていました。

 また初めての海外ということもあり、韓国に到着してからも「楽しみ」よりも「心配」という気持ちが消えませんでした。しかし、初日には韓国のメンバーが流暢な日本語で話してくれたり、ご飯をご馳走してくれたり、心配事が吹き飛ぶような楽しい経験が待っていました。

プロダクトの制作中は、当初予定していた案が使えなくなり、制作が思ったように進まず大変だったこともありましたが、先生方にアドバイスをもらったり、皆でアイデアを出し合ったりして乗り越えることができました。制作最終日には頭の中で考えていたプロダクトを実際に完成させることができ、他では味わえないような達成感を得ることができました。

 プログラム中は今までの勉学を活かす機会が多かった分、自分の能力不足を痛感しました。また、専門の違う学生が交わることで思いもしなかったアイデアが生まれることがあり、それがとても面白かったです。言語においては、英語が使えずとも、翻訳機やボディーランゲージ等を駆使してコミュニケーションを取れるということがわかりました。しかし同時に英語の便利さも改めて痛感しました。今後の英語の勉強をするうえで大きな糧になりました。

 韓国のメンバーが日本に来てくれて再び会うなど、国際間の友達が続いていることも大きな収穫です。

  • ICDCプロジェクトを通して

Tomoko SさんによるICDC2023ムービー