『建築展』の経験土木建築学科 3年 菊武 大将

 私は今年度『建築展』の展長を務めました。『建築展』とは、紫熊祭期間中に行われる、夢科学探検の企画の1つです。毎年、土木建築学科の建築教育プログラムの3年生で行い、テーマを決めてそれを建築として表現し、模型を用いて展示をします。

 私たちの学年は入学した当初からコロナ禍で対面授業もままならず、同じ学科同士でも1つの課題に複数人で向き合うという機会が少ない状況でした。

 3年生になって対面授業が徐々に始まっていき、紫熊祭も対面開催となるこのタイミングで建築展を通して皆で一つのことをやり遂げたいと思いました。

 テーマ決めや計画、スケジュール設定は5月から始め、日々の課題も進めながら、夏休みを含めて約5か月間の活動となりました。今年は熊本大学とその周辺を含めた地域を1/300の1つの大きな模型で表現しました。

 テーマ決めや計画の段階でさまざまな意見が挙がり、イメージを共有しながら形にしていくのに苦慮することも多くありました。

 しかし、10回以上の会議と3回の模型の試作を重ねることで徐々に形となっていき、最後には1ヶ月という僅かな時間で完成させることができました。

 建築展には1500人を越える来場者の方に来ていただき、たくさんのご意見とご感想を頂くことができました。

 多くの仲間と共に1つのプロジェクトを成し遂げたという経験は、学生の自分にとって学びのある貴重な経験になったと思います。この経験を残りの学生生活、そして社会人になっても生かしていきたいと思います。