ヒートアップする企業の採用活動

工学部学生の就職活動の今

新留 琢郎 教授

 2024年TSMC熊本工場が本格的に稼働を始め、半導体関連業界の採用が活況を呈しています。それに引きずられてか、他の業種の初任給も引き上げられ、三者協定(政府、産業界、大学による就職協定)はどうなっている?と思われるくらい企業の採用活動はヒートアップしています。就職活動を始める学生の中には、溢れる就職情報に溺れかけたり、学業そっちのけで就職活動に埋もれてしまったりとよくない状況にも陥ることもあります。各教育プログラムの就職担当と工学部就職連絡会はそのようなことが起こらないように、これから就職活動を始める学生対象に説明会などを開催し、サポートしています。一方、就職担当教員のところには多くの企業の方が来られます。それが以前の教え子だったりすると、その頃を懐かしく思い、その後の成長を目の当たりにすれば、嬉しさがこみ上げてきます。当然ながら、その企業の業務を深く知ることができ、就職担当教員の社会勉強となり、場合によっては、企業の事業と大学の研究の話で盛り上がり、共同研究に発展することもありました。もちろん、学生対象に企業説明会も行われるのですが、実は就職担当教員にもこのようなメリットがあるのです。これからも学生と企業、さらには、大学教員と企業の「かけはし」として活動して参ります。